“明大魂”で8強入りだ。ラグビーW杯に臨んでいる世界ランキング9位の日本代表は1次リーグA組第2戦で同2位のアイルランド(28日、静岡ス)と対戦する。優勝候補チームとの決戦を前に、名門・明治大学ラグビー部出身で世界最大のプロレス団体、米WWEでも活躍したKENSOこと鈴木健三氏(45)が後輩のSO田村優(30=キヤノン)に熱いエールを送った。
いよいよ世界2位アイルランドとの決戦。明大ラグビー部OBの鈴木氏は後輩の田村に大きな期待を寄せる。「彼に関しては、プレーが良いとか悪いとかではなく、常に無償の愛で応援していますよ。今回の日本代表メンバーでは唯一の後輩になりますからね。ぜひ“明大魂”で頑張ってもらいたい」
鈴木氏は、明大時代に大型ロックとして注目されると、日本代表A(代表予備軍)にも選出された実績があり、大学卒業時には社会人ラグビーの約30社からオファーが届いたという。「社会人でラグビーを続けるならトヨタ自動車かサントリーに入るつもりでいました」。ただ第1志望はマスコミで、難関を突破し東海テレビに入社。そのまま競技から離れた。
その後、鈴木氏は紆余曲折を経てプロレスラーに転身し、米WWEでも活躍したのは周知の通り。現在は共同テレビジョンでプロデューサーとして番組制作などを手がける一方で、レスラーとしても各方面で活躍しているが、元ラガーマンとして世界の舞台で戦う田村に“明治イズム”のフル回転を期待する。