来夏の東京五輪に向けて、なでしこジャパンの“サバイバルレース”が激化しそうだ。
南アフリカとの親善試合(10日)を2―0と勝利した日本は、ベスト16で敗退したフランス女子W杯後2連勝。高倉麻子監督(51)は「最後(シュート)の質はW杯からの課題だ。テンポをつかみきれず、何となくスッキリしない展開になった」と課題を指摘し、主将のDF熊谷紗希(29=リヨン)も「質を上げてもっともっと戦えるように」と語った。
五輪メダル獲得へチーム力アップを追求する一方、本番を見据えたチーム内の戦いも始まっている。W杯の登録メンバーが23人なのに対して五輪はわずか18人。ライバル勢も同じ条件とはいえ、限られた戦力で頂点を目指すためには選手選考がより重要になる。このため、選手にはパフォーマンスとともに複数ポジションをこなせる器用さも必要となる。
実際、南アフリカ戦では得点能力の高いFW遠藤純(19=日テレ)が左サイドバックでプレーした。指揮官はイレブンに「強度を上げていかないといけない」と要求しており、12月の東アジアE―1選手権(韓国)からアピール合戦が始まるはずだ。
あわせて読みたい
-
NEW
[特集/激化するスクデット争い 02]残す課題は“守備の安定化”のみ インテルの攻撃的サッカーがついに開花
-
日本を破ってW杯3位。クロアチアの「黄金世代」は引退後も貢献度大
-
引退後別のスポーツに挑戦したサッカー選手9選。格闘技、アメフト、カーレース…
-
【なでしこジャパン】高倉監督が自信の金宣言「W杯優勝の過去にすがらず、新しい時代築く」
-
コロナ禍でW杯失ったU-19日本代表候補、唐山&荒木のゴールで3連勝! 課題残る内容も影山監督「よく踏ん張った」
-
【なでしこジャパン】23年女子W杯は出場チーム数が24から32に アジアも1つ増え6枠に
-
サバイバルレース初参戦!! 初招集のMF郷家友太&MF金子大毅&沖悠哉(24枚)
-
W杯予選に向けた日本代表の課題。監督の「駆け引き」の経験