巨人・山口俊がメジャー挑戦へ ポスティング容認の裏に球団の凡ミス

巨人・山口俊がメジャー挑戦へ ポスティング容認の裏に球団の凡ミス
プレミア12では散々だったが…今オフのメジャー挑戦を目指す山口

 巨人・山口俊投手(32)がポスティングシステムを利用し、メジャー移籍を目指す意向であることが分かった。同制度が行使されれば、巨人史上初となる。これまで球団では所属選手のポスティングを一貫して容認してこなかったが、今回は「特例」として山口の行使を検討する方針。いったい、何が起きていたのか。その背景に追った。

 今季の山口は先発の大黒柱として獅子奮迅の働きを見せた。エース菅野が本調子にないなか、リーグ最多の15勝を挙げ、7割8分9厘で最高勝率、188奪三振もトップで占めて投手3冠。国際大会「プレミア12」では日本代表に選出され、17日の決勝戦(東京ドーム)に先発。初回3失点でKOされたものの、最終的に「世界一」の称号を手にして、2019年シーズンを終えた。

 今後はポスティングを利用して、夢の一つだったメジャー挑戦を目指す。球団幹部も「プレミアが終わったら」と話しており、本格的な交渉が幕を開ける。

 ただ、これまで巨人はポスティングを一切認めてこなかった。今季途中で現役を引退した元エース・上原浩治は、2004年オフに初めてポスティングでのメジャー移籍を直訴。しかし、球団側は断固として認めず、意見の衝突は毎年のように繰り返された。結局、海外FA権を行使して海を渡ったのは09年のことだった。

 そうした風向きに変化が見られたのは今月上旬。編成トップも兼ねる原監督は、くしくもこんなことを語っていた。「すごく頑張って頑張って、ジャイアンツで一生懸命やったと。で『本当に私の夢はこうなんだ』と。これは結果としてないとは言えない」。巨人が貫く“ポスティングNG”の鉄則を変える可能性についても「僕はそう(ありだと)思う。時代の流れのなかで、それをかたくなにダメだというのではなく、選手にもあれだけ頑張ったから希望が通ったんだという『特例』は僕はあってもいいと思う。かたくなにポスティングはダメ、ウチはしないというのもおかしな話」とまで切り込んでいた。


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