なでしこジャパンは14日、韓国・釜山で開催中の東アジアE―1選手権の中国戦に3―0と快勝し、4大会ぶりの優勝に王手をかけた。
日本は初戦の台湾戦からスタメンを8人入れ替えて臨んだ。そんな中で主役を張ったのが、2試合連続で先発したFW岩渕真奈(26=INAC神戸)だ。
前半9分、MF籾木結花(23)とMF長谷川唯(22)の日テレ同級生コンビによる絶妙なコンビネーションの突破から、最後は岩渕にボールが渡り左足で決めて先制に成功する。さらに44分、長谷川からのパスで抜け出した岩渕は相手GKの動きを冷静に読み切って右足で追加点を奪う。
そして仕上げは後半10分だ。左サイドからのクロスを相手GKがはじいたボールに瞬時に反応して詰め、ゴールへ押し込んだ。ハットトリックの大暴れで、日本の勝利を決定づけた。最大のライバルと目された中国を相手に圧巻の活躍を見せた岩渕は「ハットトリックは覚えていないくらい久々なので、素直にうれしい」と充実の表情を浮かべた。
今大会は不在のDF熊谷紗希(29=リヨン)に代わって主将に抜てきされた。「取るべき人が取った」と高倉麻子監督(51)がこの日も高く評価したように、絶大な信頼を寄せられている。大役の重圧に押し潰されることなく、さらなる飛躍のキッカケにしてみせた。
次戦は17日の宿敵・韓国との最終戦。エースとして覚醒しつつある岩渕が、日本を全勝Vに導く。
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