37歳巨人・亀井 プロ16年目で示した新しい1番像

37歳巨人・亀井 プロ16年目で示した新しい1番像
胸中を大いに明かした亀井

 プロ16年目にして開拓した「新境地」とは――。ジャイアンツ球場で自主トレに励む、巨人・亀井義行外野手(37)を直撃した。昨季は5月中旬に1番に定着。2年連続で規定打席に到達して打率2割8分4厘、13本塁打、55打点をマークした。これまであらゆる打順を経験してきたが、1番のポジションにこだわりも芽生えているという。チーム野手最年長となった背番号9の思いを聞いた。

 昨季、113通り組まれた打順で、亀井は72試合で1番を務めた。持ち前の適応力やパンチ力もさることながら、原監督が評価したのは「彼が1番にいることで相手ピッチャーがすべての球種を投げてくれる」という粘り強さだった。以前も「1番打者」を多く経験したが、昨季はこれまでと全く違う感覚でプレーしていたという。
 
 亀井 去年はすごい楽しかったし、面白かった。やりがいがあったっていうか。もちろん出塁率が求められるポジションなんですけど、一番何が面白かったかって「粘ること」。“いたずら”っていうのか、ナメてかかるっていうか…。一球でも多く投げさせるっていうのが面白かった。
 
「追い込まれたら三振オッケー」の感覚は持っていたそうだが、相手投手に「10球以上投げさせたろう」とファウルを重ねていくことに、これまでになかった面白さを感じるようになったという。
 
 亀井(今までは)打ってやろうってしか考えなかったですね。選球眼もいい方じゃないから、なかなか四球を取れる人間じゃなかった。粘ることとか全く頭になくて、ヒットしか狙ってなくて…もちろん打率も下がりますよね。(でも昨季は)「遊び心」っていうか、状況、カウントによってバッティングを確実に変えたことが、前と変わったところかな。
 
 その境地に達したのも、なによりチームを最優先に考えるようになったこと、そして丸が加入したことで固まったクリーンアップにあるという。
 
 亀井 やっぱり1番って、2番以降に(相手投手の)ボールの軌道を多く見せる、一球でも多く投げさせる、出塁する、ホームランを打つ、といろんな仕事があったなっていう…。それに丸が入り2、3、4番が確立されたことで、その前に打席に立つ打者は絶対的に出塁が求められる。かつ、2ストライクになると、どんなバッターでも打率が2割前後になっちゃうんで、そうなったら粘って嫌がらせしてやろうと。
 
 指揮官の思惑にもはまり、結果にも表れてきたことで、1番というポジションへのこだわりも芽生えたのか。亀井は「それはある」と語るとこう続けた。


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