侍ジャパンが新興国イスラエルを警戒

侍ジャパンが新興国イスラエルを警戒
イスラエルを警戒する稲葉監督

 稲葉ジャパンが意外な代表国に警戒心を強めている。開催国の日本以外で東京五輪出場権を最も早く獲得したイスラエルだ。

 昨年9月に行われた欧州・アフリカ予選でオランダ、チェコ、スペイン、南アフリカ、イタリアを相手に4勝1敗で1位通過。この予選を現地で実際に視察した稲葉監督らチームスタッフも中東の野球新興国に目を光らせている。

「イスラエルにはメジャーリーガーと評しても遜色ない主力が代表チームに含まれている。かなりレベルが高いチーム」(侍関係者)。同国の代表候補メンバーの中でも特に要注意と目されているのは、ダニー・バレンシア(35)とタイ・ケリー(31)。内外野を守るユーティリティープレーヤーの2人だ。

 バレンシアはオリオールズに在籍した2018年シーズンを最後にMLBプレーヤーとしては実質上、一区切り置く形になっている。だが15年シーズンから3年連続で15本以上の2桁本塁打を放った長打力は今も健在だ。

 ケリーも侮れない。メッツでプレーした18年シーズン以降はメジャーの舞台から遠ざかっているものの「二塁、三塁、左翼もこなせる守備力はかなり安定している。打者としても選球眼が高く、俗に言う“いやらしい選手”。東京五輪での活躍でメジャー復帰をもくろんでおり、モチベーションはとても高い」(メジャー関係者)。

 17年の第4回WBCでイスラエルは1次ラウンドで韓国、台湾、オランダと強豪国に3連勝、2次ラウンドもキューバに逆転勝ちして、台風の目になった(2次ラウンドで敗退)。ただ、WBCの出場資格ではイスラエルの国籍を持っていなくても出生国であったり、両親の国籍や出生地が当該国であれば代表に加われる。その恩恵にあずかったイスラエルは前回のWBCで多くのユダヤ系米国人メンバーを招聘することができたが、出場資格の厳格な五輪はそうもいかない。

「そこでイスラエル野球協会が水面下で積極的に動き、有力なユダヤ系米国人選手のリクルーティングを実施。五輪参加がNGのメジャーリーガーを除くマイナー選手を中心に声をかけ、バレンシアやケリーも含め次々とイスラエル国籍(米国との二重国籍)を取得させた」(前出のメジャー関係者)

 金メダルを目指す稲葉ジャパンの前にイスラエルが大きく立ちはだかることになりそうだ。

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