98年 森擁立の読売幹部に脅迫電話が殺到!!

98年 森擁立の読売幹部に脅迫電話が殺到!!
後任は森氏で固まっていたが…

【球界平成裏面史(7)長嶋・森・渡辺オーナー、史上空前の暗闘の巻(3)】巨人・渡辺オーナーの回顧録「天運天職」には、長嶋監督が平成10年(1998年)8月19日、ひそかに手渡した「退任願」全文が披露されている。

「退任願私儀、今年度の公式戦終了をもって、巨人軍を退任いたしたくよろしくお願い申し上げます。平成十年八月長嶋茂雄東京読売巨人軍オーナー渡辺恒雄様」

長嶋監督はこの席で、来季の展望や巨人への思いを打ち明けた。退任願は本当に辞める気で提出したわけではなく、渡辺オーナーと改めて直接会談するため、読売関連会社幹部の助言で書いたものだ。渡辺オーナーも長嶋監督の心中を察したのだろう、その場で退任願を受理せず「預かり」とした。

ふたりが知り合ったのは渡辺が読売の政治部記者、長嶋が現役選手だった昭和40年(1965年)ごろだ。長嶋の後援者・貿易会社社長の紹介で、渡辺は長嶋夫妻を自宅のパーティーに招待したりしていた。

また、渡辺の盟友・中曽根康弘元首相が一時、長嶋の上北沢の持ち家を借りていた縁もある。長嶋が昭和55年の監督解任後に浪人中、渡辺は中曽根から「長嶋を巨人に戻してやれば」とよく言われていたという。

その後、かつて長嶋を切った務台光雄・元読売名誉会長が平成3年に他界。その喪が明けた1年後、渡辺は長嶋を監督に復帰させたのである。

それから6年後、長嶋監督は巨人の成績不振により、ふたたび退任の危機に陥った。後任は森祇晶・元西武監督で固まっている。が、この騒動が表面化した9月4日以降、巨人はシーズン初の6連勝。テレビ中継の視聴率も17%台から20%台へと上昇した。球団事務所にも長嶋続投を願う声が殺到している。


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