中日・落合年俸問題で中山球団社長が星野監督に不満 本紙記者への“事情聴取”に意外な反応

【球界平成裏面史(21)=中日・落合年俸問題(3)】毎オフのようにあった中日・落合博満内野手の年俸問題は、平成2年(1990年)オフは大いにごたついた。本塁打王、打点王の2冠に輝き、年俸1億6500万円からの大幅アップを目指す落合と、4位に終わったチーム成績などからアップ額を抑えたい中日フロント。同年10月16日付の本紙は伊藤濶夫球団代表の発言を踏まえ、球団が落合問題に調停も辞さずの方針と報じたが、中山了球団社長は、そのサイド原稿の星野仙一監督インタビュー記事のほうにおかんむりだった。

 報道した翌日、記者はナゴヤ球場で中山社長から呼び出され“事情聴取”を受けた。「これは本当に星野が言ったのか」と。それは星野邸での単独直撃記事で、内容は別項の通り。「僕が聞きました。間違いありません」と記者が答えると、中山社長は一瞬、沈黙した。それから、ものすごい低い声で「そうか。それなら星野が、ちょっと言い過ぎだな」と言った。

 当時、落合の年俸は2億円の攻防といわれていた。星野監督もインタビューの中で暗に2億円は無理だろうと答えた。しかも「チームの主砲がすぐトレード候補としてマスコミに取り上げられることを情けないと思わないといかん」との強烈なコメント付きで…。中山社長はそれも含めて星野発言に不満だったようだが、記者にとってこの反応は意外だった。

 あのころの中日内は、こと年俸問題に関しては落合の考えに否定的な人が圧倒的に多かった。それを踏まえれば、伊藤代表の発言も、星野監督の発言も、予想通りといえば予想通りだったからだ。だが、状況は違っていた。そもそも球団の落合査定額は2億円を超えていた。


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