そんな中、球界を揺るがす“敗戦ガッツポーズ事件”が起きる。「坂井社長が中日の負け試合の直後にガッツポーズしていた」との話がまことしやかに流れ出したのだ。後に坂井社長をよく知る人物たちに話を聞くと「あの人がそんなことをするわけがない」とみな口を揃えたが、当時のチーム、マスコミのムードは違った。フロントが落合監督を解任するならば成績が悪いほうが世間を納得させやすく、都合が良い。何よりも「落合をクビにしたあの人ならやりかねない」「あの人ならやったに違いない」という空気に支配され、あっという間にその「噂」は「真実」としてチーム内にも広がっていった。
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