なでしの10番・籾木結花 “ギャンブル”の米レイン移籍

       

 なでしこジャパンで「10番」を背負うMF籾木結花(24=日テレ)が米女子プロリーグNWSLのレインに移籍することが決まった。3月に米国で行われたシービリーブスカップの後にオファーがあり「人生で一度あるかないかのチャンスが巡ってきた感覚。逃すわけにはいかないと考えた」というが、来年に延期された東京五輪に向けては“ギャンブル”と言ってもいい移籍だ。

 代表通算31試合で10得点を挙げている技巧派アタッカーとはいえ、153センチの身長は女子サッカーでも最も小兵な部類。なでしこOGの一人は「背が低くても彼女なら十分に戦える。来年に向けて個人がレベルアップしないといけない中で、海外移籍という選択をしたことは英断」と賛辞を贈った。レインには昨年のフランス女子W杯MVPの米国代表MFミーガン・ラピノー(34)も所属しており、実力を伸ばすには最高の環境だ。

 だが、それは「あくまで試合に出られた場合の話」(同OG)。日テレで出場機会はほぼ保証されていたが、レインでベンチ暮らしが続けば「試合勘」が落ちる懸念もある。さらになでしこリーグ関係者からは「心配なのはケガ。体格負けは承知の上だろうけど」という声も上がっている。

 籾木は昨年4月の欧州遠征をケガで辞退し、完治しないまま臨んだW杯もわずか18分間の出場にとどまった。それだけに、いかに故障を減らしてフィジカルを強化できるかがテーマ。これを克服できれば本人にとってもなでしこジャパンにとっても大きなプラスだが、一つ歯車が狂えば「10番」の座も危うくなる。なでしこが誇る司令塔に待ち受けるのはどんな未来なのか。

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2020年5月23日のサッカー記事

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