【米ボクシング】無観客試合で王者スティーブンソンがTKO防衛

       

 米国にボクシングが帰ってきた。米興行大手のトップランク社は9日(日本時間10日)にラスベガスのMGMグランドで興行を開催した。

 試合の内訳はすべてノンタイトルの5戦だったが、ラスベガスでは新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月に格闘技のイベントが禁止に。4月に予定されていたWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者、井上尚弥(27=大橋)の試合も延期となったが、この日は久しぶりにボクシングが行われた。

 無観客での開催ということで、会場は「MGM」でも、おなじみのグランドガーデンアリーナではなく、通常は会議などのイベントが行われるカンファレンスセンターが使用された。

 選手は試合前に2度PCR検査を受け、陰性を証明することが義務付けられ、この日もトレーナーなどはマスクと手袋を着用。そんな雰囲気の中で最初に行われたフェザー級6回戦では、ロンドン&リオ五輪金メダリストのロベイシ・ラミレス(26=キューバ)がわずか54秒でTKO勝利を収めた。

 メインにはWBO世界フェザー級王者のシャクール・スティーブンソン(22=米国)が登場した。

 アマチュア時代には、リオ五輪の決勝でこの日の第1試合に出場したラミレスに敗れて銀メダルだった経歴を持つスティーブンソンは、昨年10月に王座決定戦に判定勝ちして王者となった。

 今年3月に初防衛戦が予定されていたものの、新型コロナウイルスの影響で中止に。スーパーフェザー級契約のノンタイトル10回戦で行われたこの日の相手はランクにも入っていない格下だったが、6ラウンドに強烈なボディーアッパーをヒットさせてTKO勝利。実力を見せつけた。

 トップランク社は11日(日本時間12日)にもラスベガスで試合を開催。この日と合わせた2つの興行を「ボクシング・イズ・バック」と銘打った。

 当面は無観客での開催となるが、米スポーツ界に「新しい日常」が訪れつつある。

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