松浪:で、オークス。桜花賞までの上位グループはマイル色の強い馬ばかり。能力的にもデアリングタクトで断然…と思っていたんですが、直前に悪い虫が騒いでしまいまして(苦笑)。
舘林:デゼルの◎か? まあ、本番で結果は出なかったけど、体がまるでできていない状態でそれなりの結果を残したんだから、秋に期待はつないだと俺は評価しているけどな。オマエの近しい厩舎でいくとフローラS・3着のフアナにも秋は注目している。
松浪:フローラSのフアナは外枠に泣いた一戦だったので自分なりに消化できているのですが、オークスのデゼルは…。あの枠であの乗り方しかできなかったのかなと現在でも思います。「今度は位置を取った競馬をする」って話でしたから。
舘林:それも含めてキャリアの浅さなんだろうな。諦めてくれ。
松浪:先輩のオークスも「やってしまった感」のある予想だったんじゃないですか? 桜花賞で正解を出したのでオークスも…と予想してましたが。
舘林:1957年以来の無敗の2冠馬。この年齢になってくると○年ぶりの…なんて快挙が簡単に実現すると思えなくなっちゃうんだよな。敗因は老いだ、老い。
松浪:ということは後進に道を譲る決意を固めたわけですね。
舘林:いや、この経験を糧にして、さらに精進すると決めたよ(笑い)。
松浪:真面目な話をするとエルフィンS、桜花賞とは違う超高速馬場が僕は引っかかった。それで2番手に落としたんです。父はエピファネイアで母父はキングカメハメハ。パワータイプのイメージを持ってましたからね。