また、イタリア1部インテルも有力候補。同国メディア「カルチョ・メルカート」は、オーナーである中国・蘇寧グループの資金を投入してメッシ獲得に乗り出す動きがあると報道。同社は4兆円の売上高を誇る中国屈指の大企業だけに、マンCにも資金力では負けない。さらにイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドやフランス1部パリ・サンジェルマンなどのビッグクラブも候補に挙がっている。
ただ、これらはメッシがまだ欧州の第一線でのプレーを望む場合。もしキャリアの終盤を見据えて〝カネ〟を重視すれば、全く異なる新天地候補が急浮上してくる。
「一番金を出せるのはカタールだろう。王族が関わるクラブなら〝国策〟として力を入れるし、W杯に向けた事業の一環にもなる。チャンスがあるとなれば桁違いの条件を出してくるだろう」と大手広告代理店関係者は指摘する。
カタールは国家戦略としてサッカーの強化を図り、アルドハイルなど強豪クラブは王族が所有。王族所有のテレビ局が国内リーグの放映権も持ち、メッシ獲得によるビジネス面での効果は計り知れない。もちろん膨大ななオイルマネーもある。年俸だけでも150億円前後の破格オファーを出す可能性もありそうだ。
日本のファンからすれば、盟友のMFアンドレス・イニエスタ(36)が所属するJ1神戸が獲得に動くことも期待される。だがマネーゲームでは分が悪いうえ、スポンサーを務める楽天とバルサの蜜月関係を考えると、バルサ色が強いクラブをメッシは選びにくい。神戸側も獲得に否定的だ。
空前の大乱戦となりそうなメッシ争奪戦。唯一無二の存在、動く金額の大きさを考えると、落ち着くにはまだまだ時間はかかりそうだ。