アマビエの次はマンボウだ!「 疫病除ケ」と書かれた江戸時代の木版画を発掘

 アマビエの次はマンボウ!? 江戸時代に疫病退散を願ってマンボウを描いたとみられる奇妙な木版画が、和歌山市立博物館で展示されて話題になっている。

 新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した3月ごろ、江戸時代から伝わる疫病退散の妖怪「アマビエ」が話題を呼んだが、研究者は「マンボウに疫病除けの願掛けをしたとの文献は把握できておらず、面白い発見」と興味津々だ。

 版画はA4判ほどの大きさで、左上に「満方」、その下に「壹丈五尺(約4・5メートル)四方」、右上に「疫病除ケ」と書かれ、大きなマンボウとみられる魚が描かれている。8月1日に展示を始めた同博物館によると、数年前に亡くなった市内の男性収集家の寄贈品から見つかったもので、江戸後期の作品とみられるが、作者は不明だ。

 マンボウの研究者として知られる元広島大特別研究員の澤井悦郎氏は、1802年に水戸藩の医師がマンボウについてまとめた書物に登場する絵が、今回の木版画とよく似ていると指摘。その上で「満方」という記述も共通していることから、この書物を参考に描かれたのではないかと推測する。

 また「和歌山県史」には1858~59年にコレラが流行し、59年だけで現在の和歌山市とその周辺で約1万人が死亡したと記録されている。

 マンボウについては日本各地で吉凶両方の伝承があり、瀬戸内海では釣れると疫病が流行するとして嫌われていた一方、和歌山では豊漁をもたらす七福神のえびす様のような存在として扱われていたとの文献があるそうだ。

 澤井氏は「詳細は不明だが、和歌山の一部の漁村では社会不安の際に信仰の対象になっていたのかもしれない」と話している。コレラ大流行の中、マンボウに助けを求めた人たちがいた可能性もありそうだ。

 アマビエは、多くの人が“コロナ退散”を願ってツイッターなどで自分で描いたアマビエを披露したり、様々なグッズが発売されるなど大きな盛り上がりを見せた。マンボウを飼育する水族館などは、思わぬ“ビジネスチャンス”に色めき立っているかもしれない。

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