【平岡洋二 連載コラム】広島大学の野球部を指導したら驚きの効果が!!

【平岡洋二「アスリートの解体書」(29)】今回の連載でこれまでの30年を超える「トレーニングクラブ・アスリート」の歴史を総括することになった。実に多くのアスリートに関わった。プロスポーツ選手だけでも正式に契約した選手に限ってもプロ野球を中心にJリーガーや競輪・競艇など200人は優に超える。チーム・団体となると日本代表チーム・社会人チーム・大学チーム・高校チーム総計50ほどだ。日の丸を背負ったチームなり社会人の日本リーグ優勝や大学選手権優勝で日本一になったりと幸運にもいい経験をさせてもらった。高校でも、関心の高い甲子園出場だけでも4校で10回以上で、日本一こそなかったがベスト4、8もあった。そんな中で最後に競技の難しさを痛感させられた例を書いてみたい。

 10年も前の地方の大学リーグ。全国的に見て決してレベルが高いリーグとは言えないが、特待生制度があり甲子園出場者もいる私立の5大学としのぎを削っている国立の広島大学硬式野球部の指導例。ほとんどが進学校出身者で野球名門校出身者はまずいない。他大学は春休み中には既に集合練習が当たり前の新入部員も、入学式後の勧誘がスタートで出揃うのは例年5月。監督もOBのボランティア。ハンディだらけは承知の上でスタートした。

 指導を始めたのは秋季リーグ終了後の11月から。冬季の3か月間はそれまでのやり方と一変してウエートトレーニング中心。アスリートとの往復(大学の施設では不十分)に3時間近くかかることもあり、週5回程度の練習のうち、少なくとも2~3回はトレーニングのみとなった。


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