
競泳男子個人メドレー2種目で東京五輪代表の瀬戸大也(26)が、不倫騒動でドロ沼にはまっている。日本水泳連盟は常務理事会(6日)で瀬戸の日本代表主将の辞退を承認。代表剥奪は免れそうだが、今後も新たな事実を把握すべく事情聴取を行う強硬な姿勢を示した。すでにスポンサーや国民から見放され、多くの信頼を失った金メダル候補。壮絶な転落ぶりには他の競技団体も戦々恐々で、〝瀬戸ショック〟はスポーツ界全体に広がりつつある。
9月24日発売の週刊新潮で不倫を報じられた瀬戸は事実と認めて謝罪。今月1日発売の同誌でも新たな女性スキャンダルが伝えられ、東京五輪の競泳日本代表の主将を辞退。6日の常務理事会で正式に承認された。
水連は「一連の行為は水泳トップ選手として大変に遺憾であるとともにご家族はもとより多くの水泳ファンの皆様、関係者の皆様の信頼を裏切った責任は大変に重いと考えております」とコメント。処分については、連盟・倫理委員会で来週にも事情聴取を実施して決めると明かした。
これは「新たな事実の把握、確認」(水連)が必要だからで、倫理委員長の坂元要専務理事(65)は「厳重注意」や1~2か月程度の「代表活動停止」など処分の具体例を挙げつつ、一連の〝新潮砲〟を受け「『第3報』はどうなんですかね。もしそんなのがあったら分からないでしょう。怖いですよ」と話す。
スポンサーのANAから契約を解除されて所属を失った瀬戸は、日本短水路選手権(17日~、東京辰巳国際水泳場)の欠場も決定。さらに12月の日本選手権(東京アクアティクスセンター)の出場も「厳しいでしょうね」(坂元専務理事)という状況だ。五輪代表剥奪の可能性こそ低いが、すでに複数のスポンサーと国民の信頼を失った上に年内の〝戦場〟まで消滅しつつある。