
若手お笑いコンビ「ネコニスズ」のヤマゲン(山元康輔=33)が主演した短編映画「ブラック」が先日閉幕した「京都国際映画祭」の「クリエイターズ・ファクトリー2020 エンターテイメント映像部門」で最優秀賞を受賞した。
「ブラック」はモキュメンタリー(フェイクドキュメント)という30分の作品。「人が消える瞬間が映された動画がツイッターで投稿され、その現象をカメラに収めるべく、ゴシップビデオトピックス社の林ディレクターと吉川カメラマンは、消える男・浦尾透の元を訪ねる」というストーリーとなっている。
実はこの作品、長男であるヤマゲン(主演)と、6歳年下の双子の次男で俳優の山元駿(助演・アニメーション・フライヤーデザイン)、双子の三男で映画監督の山元環(監督・撮影・編集・合成・企画)のクリエイターチーム「FUTANOGO(双ノ子)」が制作したという異色作だった。
「この〝ヤマゲン三兄弟〟の『ブラック』が8月に公開されて以来、芥川賞作家の又吉直樹さんを始め、お笑い界や音楽界などで絶賛の声があがっていました」とはお笑い関係者。その才能が京都国際映画祭で認められたわけだ。
結成のきっかけはコロナ禍だった。表現の場や仕事を失った三兄弟が「このタイミングだからこそできることをやろう」と短編製作に取り組んだという。
FUTANOGOを代表し、ヤマゲンが本紙にコメント。
「兄弟だけで作った映画がグランプリって最高にうれしいです!! 自分の子宮から飛び出したやつらで、こんなんしてんの、おかんが1番楽しめるやつやん!! まだまだこれからも思いっきり兄弟でやっていきます!! 皆さんFUTANOGOを楽しみにしててください!!」と笑いを交え、喜びを爆発させた。