カナダ競馬で17年ぶり3冠馬誕生なるか 福元大輔騎手 〝独眼馬〟で偉業に挑む

       

 先週、秋華賞を制し、日本競馬会史上初となる無敗の牝馬3冠を成し遂げたデアリングタクトに続き、今週は菊花賞で同じく無敗の牡馬3冠に挑むコントレイルに注目が集まる。そんな中、カナダでは若き日本人騎手が同国で17年ぶりとなる3冠馬誕生をかけ、24日午後(日本時間25日午前)レースに臨む。

 その日本人騎手とはカナダで活躍する福元大輔(23)。鹿児島県の牧場で育った福元は15歳でJRAの競馬学校を受験するも不合格。高校進学をあきらめて浪人し、再度挑戦するもまたもや不合格。だが、騎手への夢を捨てきれなかった福元は、ツテもないカナダに単身で渡り、現地の厩舎で下積み修行の末、19歳で念願の騎乗免許を取得した。

 そんな福元が24日、3冠目をかけたブリーダーズS(12ハロン=オンタリオ州ウッドバイン競馬場)で騎乗するのが、マイティハート(父ドラメディ・牡3)という黒鹿毛。実はこの馬、当歳時に不慮の事故で左目を失った〝独眼馬〟なのだ。

 福元がマイティハートに初めて騎乗したのは、日本でダービーにあたる1冠目のクイーンズプレートS(オールウェザー10ハロン=ウッドバイン競馬場)。コロナ禍の影響で例年の6月から9月12日に順延となった。4戦1勝で臨んだ同馬は14頭中6番人気と低評価だったが、絶好の飛び出しでハナを切り、最後の直線では7馬身半後続を突き放す圧倒的な逃走劇を演じた。

 9月29日の2冠目、プリンスオブウェールズステークス(ダート9・5ハロン=同州フォートエリー競馬場)は9頭立て。再び鞍上を任された福元は前走とは一転し、折り合いをつけて好位からの競馬で、4コーナー手前から仕掛けると、残り150メートルで先頭のクレイトンと併せ馬。最後は2馬身半差をつけて快勝した。


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