
第45回エリザベス女王杯(15日=阪神芝内2200メートル)は、直線で早めに先頭に立った1番人気ラッキーライラック(5歳・松永幹)が接戦を制して連覇を達成。ゴール寸前まで懸命に迫ったサラキアはクビ差届かず金星を逃した。
押し切りを図ろうとするラッキーライラックとこれを追うラヴズオンリーユー。GⅠ馬2頭の攻防に、上がり33秒7の豪脚で割って入ったのはサラキアだった。
「すごく落ち着いていて、いい雰囲気でした。折り合いもついて有力馬の後ろでリラックスして走れていました。ラッキーライラックが動いたのは分かったんですが、そこで我慢をして直線にかけるレースを。馬の特性を生かす競馬をしての結果だけに悔いはありません」。
思い描いたプランを完遂した北村友の表情にはすがすがしささえ感じられた。
ラッキーライラック、アーモンドアイと同じ〝輝く5歳世代〟でありながら、気性難が災いして思うような成績を得られない時期が長く続いたサラキア。しかし、引退までカウントダウンに入った今、遅まきながら本来の素質が開花した。
「ジョッキーは完璧な競馬をしてくれて、十分に力を出し切ることができました。でもラッキーライラックは強かったですね」と話す池添学調教師。たとえ、これがラストランになったとしても、最後まで諦めずに戦った姿は次世代へと受け継がれてゆくに違いない。
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