
今年の日本シリーズがいよいよ21日に京セラドームで開幕。日本一に輝くのは、パ・リーグを3年ぶりに制して4年連続日本一を狙うソフトバンクなのか、それともセ・リーグ2連覇の巨人か。下馬評では一方的な展開も予想されている中、劣勢とみられている原監督の心中は…。
令和の大逆転なるか。巨人は20日に京セラドームで最終調整を行い、出撃態勢を整えた。今季のセ・リーグではCS開催が見送られ、チームは18日から大阪入りし、シート打撃などで実戦感覚を保ってきた。
すべての準備を終えた原辰徳監督(62)は「チームそのものは昨年より進化している。いろんな意味で準備というものは昨年に比べるとできていると思います。我々の野球をしっかりできるかというところが最も重要だと思っています」と力を込めた。
シーズン終盤こそやや失速したが、コロナ禍でもライバル球団を圧倒してリーグ連覇を達成。ただ、2連覇しても下馬評ではソフトバンクが圧倒的に優勢だ。主な理由は全体的な戦力の厚みの違い。短期決戦にもめっぽう強く、日本シリーズは8連勝中で4年連続の日本一に手をかけている。
さらに今シリーズがDH制となったことで、相手は全試合で普段通りに試合に臨むことができる。また、巨人としては8年連続で日本一から遠ざかると球団のワースト記録となってしまう。不名誉な記録を阻止するには王者を倒すしかない。さらには昨今指摘されるセパの実力差を覆すセ代表としての使命…。さまざまな重圧とも戦いながらの頂上決戦となる。