
大相撲11月場所で大関初となる2度目の優勝を飾った貴景勝(24=千賀ノ浦)が23日、東京・台東区の部屋でリモートによる会見を行った。賜杯を手にしてから一夜が明け「初優勝とはまた違った優勝だったので、疲労感も少し多かったかなと思います」と率直な心境を述べた。
2018年九州場所での初優勝は「夢みたいで本当に現実かどうか分からない感じだった」とした上で、今場所は小結照ノ富士(28=伊勢ヶ浜)に優勝決定戦まで持ち込まれる展開となり「つかみ取ったなという感覚」と違った充実感もあったようだ。
秋場所の優勝争いは自身が1差で追う立場だったことから「一番の星の重さをすごく感じた」。その経験を踏まえて、今場所は「15日間でどれだけ勝つかというよりも、トーナメントだと思って初日勝ったら2日目に進めるし、2日目に勝ったら3日目に進めるみたいな。視点を変えた」という。
初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)で綱取りに初挑戦する大関は「今場所も自分の中で最高の形に持って行ったし、今までもずっとそういうつもりだった。何か変わることはないけど、初場所までやれることをやりきって勝負していきたい」と力強く語った。
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