
J1川崎が2年ぶり3度目の優勝を果たし、今季限りで引退するMF中村憲剛(40)が万感の思いを明かした。
2位G大阪との直接対決で5―0と圧勝でVを決めた試合後にオンラインで会見した中村は最高の形で締めくくったラストイヤーを振り返った。「今季で引退と自分の中で決めてほとんどの人に言わない中でスタートした。ここまで本当に後輩たちが、自分がケガをしていない間にすごく強いフロンターレを見せてくれた。俺はそこに乗っかって、それこそこれ(シャーレ)を持ってしゃべらせてもらえるというのは本当に、みんなに感謝。それしかない」と同僚の頼もしさを語りつつ喜びを爆発させた。
昨年11月に左ヒザ前十字じん帯損傷、左ヒザ外側半月板損傷の重傷を負いながら不屈の闘志で8月末に復帰。「自分でもここに戻ってくるのは簡単じゃないと思っていたし、それをクリアして戻ることで成長することができた」と感慨深げに言葉をつむぎ「こんな幸せな…自分が引退する年にシャーレを掲げることができるなんて、本当に、本当に幸せ者だと思う。もうすべての人に感謝したい」と優勝の余韻に浸った。
優勝の瞬間は、ともにチームをけん引してきた後輩のFW小林悠(33)と喜びを分かち合い「涙というより、とにかくうれしい。一昨日のオンライン(取材)で俺を探しますと言っていたので逃げようと思ったけど、近すぎて逃げられなかった。彼とはすごく長く、苦しい時期もともにしてきたし、こういうふうに2人でまた喜べるというのは感慨深かった」と〝憲剛節〟を交えながら盟友との固い絆を垣間見せていた。
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