
2年ぶりのリーグ制覇を果たしたJ1川崎の鬼木達監督(46)は現日本代表の森保一監督(52)に並ぶ3度目のJ1タイトルを獲得した。今季もチームをまとめ、ターンオーバーなどで選手の負担を軽減するなど手腕を発揮。安定した戦いぶりで名将の仲間入りを果たしたが、将来の日本代表監督候補になる可能性はあるのだろうか。
J1クラブの強化担当は「(コーチ時代から)長く川崎でやっているし、いい選手が揃っていることがあるから…。いい監督なのは間違いないけど、でも、日本代表となるとどうか。選手を引っ張っていくタイプではないし、選手として代表の経験がないというところは(日本サッカー)協会としても敬遠するんじゃないか。技術委員会が推薦したとしても、理事会で反対意見が出そう。そこは難しいだろう」との見通しを語った。
鬼木監督は千葉・市立船橋高から1993年にJ1鹿島に入団。その後、下部リーグだった川崎入りし、レギュラーに定着した。2006年シーズンで現役を引退し、指導者に転身。川崎で育成・普及コーチ、トップチームコーチを経て17年から監督を務めているが、選手時代に日の丸を背負うことはなかった。
日本代表OBも「素晴らしい監督だけど、代表となると違うかな。選手も〝代表になったことがない人に言われたくない〟ってなる。実際に、そう思う選手はたくさんいたからね。マネジメント能力が求められる代表監督としては致命的じゃないか。そこは大きいと思う」と疑問視した。