
金銭トレードにより日本ハムから西武へ移籍した吉川光夫投手(32)が27日に入団会見を行った。
プロ15年目の来季を3球団目の新天地で迎えることになった吉川は「(西武は)すごく打つチームでもあるけど二遊間がしっかり守れるチームなのでいいチーム。辻監督のコメントを聞いても、期待してもらえているというのはボクにとってチャンスだと思う。しっかり頑張りたい」と〝ラストチャンス〟にかける思いを語った。
渡辺久信GMは「(左腕が手薄な)ウチのニーズに当てはまる投手。ボール自体はまだまだ通用するボールを投げていた。結果は出ていなかったが、このところ中継ぎもやっていた。現場がどう考えるかだけど、先発も視野に入れた中での獲得」と今回のトレードの意図を語った。
今季の一軍登板は中継ぎとしてわずか5試合。二軍では主に中継ぎとして19試合(25回2/3)に登板し3勝、防御率2・10の数字を残した。
パ・リーグMVPに輝いた2012年ほどではないにしても、ストレートは常時140キロ台後半を計測。課題のメンタル面を克服すれば、まだまだ打者を抑え込む下地はある。何より時折、先発登板をしてもチームの若手優先起用によって3、4回で降板せざるを得なかった日本ハム二軍での事情を察し、西武が「ウチならチャンスはある」と手を挙げた経緯からの獲得だ。
「ノドから手が出るほど欲しかった」とその獲得を喜んだ辻監督の起用にフィットすれば、18年に11勝(4敗)を挙げ優勝の原動力となった榎田の再来となるかもしれない。
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