
フィギュアスケートのバンクーバー五輪男子シングル銅メダルの高橋大輔(34=関大KFSC)のスケート人生第2章が幕を開けた。
28日に閉幕したNHK杯(大阪・東和薬品ラクタブドーム)で平昌五輪代表・村元哉中(27=関大KFSC)と組んでアイスダンスデビュー。結果は3組中3位に終わったが、大きな注目を集めるとともに、2022年北京五輪出場に向けてさらなる可能性を感じさせた。
だが、転向の裏には様々な苦労も伴った。シングルでは10年世界選手権V、12年GPファイナルV、全日本選手権5度制覇という輝かしい実績を残してたが、アイスダンスは「ここまで違うかってくらい全てが違う感じがする」(高橋)という別世界だった。腐心した一つに女性を抱え上げる「リフト」があった。身長165センチと高くない高橋にとって、まずは肉体改造が必須だった。
「シングルの時はなるべく体重をつけないように(食事の)量を減らしたり、制限がありました。ダンスは逆に食べて、食べて、筋肉つけてって感じ。そういう食事改善とか、トレーニングの仕方も変えたりしていく中でリフトができるようになってきています」
一方、メンタル的に楽な部分もあったという。それはモチベーションの維持だ。
「アイスダンスに転向してホントに僕自身の知らない世界が開けた。分からないこと、できないものをどう乗り越えていくか。すぐ目の前に目標がどんどん出てくるので、モチベーション(の維持)は難しくなく、全くそういった意味で大変なことはないです」
シングルで世界の頂点に立ち、一度は引退したが復帰。そして全く新しい世界で挑戦を続ける高橋。彼にとってチャレンジすることはむしろ最高の癒やしなのかもしれない。
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