
スペイン1部バルセロナが、所属するアルゼンチン代表のエースFWリオネル・メッシ(33)の〝救済〟に乗り出す。
メッシは国内リーグのオサスナ戦(11月29日)で、60歳で急死した母国の〝英雄〟マラドーナ氏を追悼するため、バルセロナのユニホームを脱ぎ、かつて所属していたアルゼンチン1部ニューウェルズのユニホームをアピール。しかし、これは禁止事項とあって、メッシはイエローカードを提示された。チームには最大3000ユーロ(約37万8000円)の罰金が科されることになった。
ただ、スペイン紙「スポルト」は、バルセロナがメッシへの警告を取り除くため、申し立ての準備をしていると報道。2010年にMFホセ・ガジェホンが、前年に急死したチームメート、ダニエル・ハルケ氏の顔がプリントされたシャツを披露し、罰金と警告の処分を受けた。当時所属のエスパニョールは警告の除外を上告し、受け入れられたという。当時、控訴審は「この行為が例外であることを考慮し、政治的・宗教的なメッセージを発信する意図がないため、非難の対象にならない」と説明していた。
その一方、同紙は「国際サッカー連盟(FIFA)は、これらの行為に断固とした姿勢をみせているとし「懲戒機関がどのような判断を下すのか」と今後の動向に注目。また、罰金に関しても、600ユーロ(約7万5000円)、もしくは半額の1500ユーロ(約18万9000円)になる可能性があるとした。