陸上の日本選手権長距離(4日、大阪・ヤンマースタジアム長居)、女子1万メートルは新谷仁美(32=積水化学)が30分20秒44の日本新記録で優勝し、1年延期となった東京五輪の代表に内定した。
すでに五輪の参加標準記録を突破していた新谷は、渋井陽子が2002年に記録した30分48秒89を大幅に更新。2014年に引退後、18年に復帰した際に「1万メートルの日本記録を更新しなければ世界で戦えないというのは思ったことだった。ようやくこうした形で(タイムを)切れてよかった」と安堵の表情を見せた。
来夏に延期となった大舞台は新型コロナ禍で開催が不透明。それは自身も理解しており「東京五輪が終わっても私たちの人生は続く。安全性というものは一生確保しないといけないという意味で、アスリートだけがやりたいと言ってもこのご時世ではただのわがままだと思う」
それでも「国民の皆さんと一緒に納得できるような大会にしたいからこそ、国民の皆さんの声を聞いたうえで発信しないといけないし、結果以上のものを出さないといけないと思う」と大会成功に向けて力強く発信した。
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