
広島のドラフト1位・栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が15日、広島市内のホテルで行われた新入団発表会見に臨んだ。期待の右腕は背番号20でのユニホームを姿を初披露。「投げっぷりの良さが売り。『背番号20は栗林』といってもらえるように頑張りたい。先発だったら10勝以上。貯金を作れる投手になりたい」と意気込みを口にした。
1年目からのフル回転を期す栗林は愛妻との〝別居婚〟で野球を優先する覚悟だ。ルーキーながら社会人出身の栗林は、今年7月に名城大時代の同級生だった沙耶さん(24)と結婚。夫人からは「僕のサポートのために全力を注いでやってくれている」と野球に集中するために生活面を支援を受けてきた。
しかし、プロとしての第一歩は単身赴任となる。ルーキーたちは1月上旬に大野寮に入寮し、新人合同自主トレを経て春季キャンプを迎えるのが慣例。そのため栗林は「最初は一人で来る。奥さんは名古屋で待ってもらって、機会があれば来てもらう感じ」と他の独身選手と同じように3食付きの寮に入り、開幕まで野球漬けになるつもりだ。
沙耶さんが広島に移住する3月までは完全な別居となる。新婚さんには厳しく辛い期間になりそうだが「2月までの間にチームでやっていける自信を持てれば、奥さんが来た時に心の余裕があっていいと思う。2か月間しっかり頑張るから奥さんも頑張って」とお互い腹を決めている。「たくさんのファンの記憶に残る選手になりたい」という栗林。愛妻との二人三脚で一流選手への階段を上るつもりだ。