
17日に開幕した伊東ナイター競輪S級シリーズ(FⅠ)で、地元の渡辺晴智や海老根恵太ら主力を含むS級選手11人が当日欠場する事態が起こった。メンバーの中に新型コロナウイルス感染者との接触が疑われる選手がいたためで、これにより初日の9、10Rは中止。11、12Rは5車立てで行われる。
9~12日に開催された岸和田GⅢ(和歌山代替)の参加選手が新型コロナウイルスに感染したことが16日に判明。感染者が増える可能性も考慮し、その開催に参加していた選手11人の契約が16日夜に解除された。
開催か中止か。同じく17日から開催予定の高知FⅠは中止になったが、伊東競輪は開催の判断を下した。開催執務委員長の福西淳公営競技事務所長は「A級、ガールズもあって楽しみにしているお客さんもいる。S級は変則的な形になってしまうが、公正安全が確保できれば開催したいと考えた」と話し「一つ二つとやめてしまうと今後の開催にも影響が出てくる。やめる方向にいくより、どうやったらやれるのかを模索することが大事。昨年4月のように(競輪の)火を消してはいけない」と、開催継続への強い決意をのぞかせた。
選手からは開催を歓迎する声が多い。関東地区の選手代表を務める須賀和彦(35=茨城)は「いろんな意見があると思うが、僕ら選手ができることは『やる』と決まった以上は気持ちを入れ直してやるだけ。走れなかった11人の思いだってある」。ガールズの小林莉子(27=東京)は「施行者の決断に感謝したい。優勝を目指して3日間しっかり走る」と話した。
当時の記事を読む
-
【伊東競輪】神山雄一郎「特選に乗れているとは知らなかった」 初日は鈴木竜士の番手で勝負
-
【伊東競輪】初日落車から逆襲!エース・鈴木美教 ガールズ決勝で意地の地元Vなるか
-
【小倉競輪】今節の主役は山田英明だ! 競輪祭以来の出走も「ケアもしっかりしてました」
-
前DeNA・石川、現役続行へのやる気がない?「俺が編成なら獲らない」元恩師・高木氏がトライアウト不参加に苦言も賛否
-
【岐阜競輪】18日からの開催はS級予選2個をカットし10レース制で実施
-
【京王閣競輪・日本選手権】激化するダービーの出場争い
-
【取手競輪】ダービー出場狙う山下渡と朝倉智仁の〝思惑〟
-
【取手競輪】〝戦う〟支部長・中村浩士が語るコロナ禍の現在