
中日のドラフト1位・高橋宏斗投手(18=中京大中京)が25日、沖縄・読谷での二軍キャンプで初めて打撃投手として登板し、実力の片りんを見せつけた。
渡辺勝外野手(27)と石垣雅海内野手(22)を相手に25球ずつ50球を投じて30スイング中、安打性の当たりをわずか3本に抑え込んだ。
対峙した渡辺は「スピードを感じます。僕のときはすごく球が動いていた。外はシュートし、インコースはカット気味に食い込んでくる球もあった」と言えば、石垣も「手元でホップしてくるボールでした。スピードも感じます」と舌を巻く。
それでも20球がボール球になり、制球を乱したことで本人は「正直、ストライクゾーンに投げることに必死になっていたところがあったので、そこはストライクゾーンで勝負できるような球をもう少し磨いていかないといけない」と反省を口にした。
とはいえ、直球の伸びは抜群で自己最速まであと4キロに迫る150キロをマーク。無安打に抑えた渡辺への25球目にはこの日の最速を計測し、バットをへし折る一幕もあったが「だいぶ力任せに投げていた部分はあったけど、途中からしっかりとバランスを意識して投げるようにした。球速だけ見たら150という数字はいいと思うけど、まだまだ納得する球が全然なかった。そこはマックスのスピードではなく、常時のスピードや質を意識しているので、そこはあまり気にしていない」と意識の高さを見せる。
投球中はケージ裏に陣取った福留、大島、ビシエド、藤井らに熱視線を送られた。高橋宏は「大島さんから『見とくでな』と言われて、福留さんからは投げ終わった後『ちょっと力んでたな』と言われました」と明かす。
竜のベテラン勢も大注目するMAX154キロ右腕の今後の成長が楽しみだ。
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