【東京五輪】避けては通れない国際問題 ミャンマー選手団大量「難民申請」の可能性

 東京五輪・パラリンピックで政界関係者が注目しているのがミャンマーだ。NHKによると、ミャンマー選手団はバドミントン、射撃、柔道からそれぞれ1人ずつの計3人が来日する予定という。

 選手にとって五輪は夢の舞台のはずだが、ミャンマーは難しい事情を抱えている。クーデターによってミャンマー国軍が政権を掌握したのが2月のこと。抗議する人々に対して軍の弾圧が続いているのが現状で、死者は約900人に上る。それだけに同国民の中には五輪出場選手を軍事政権寄りだと批判する声もあるという。

 政界関係者らが注目する理由の一つが難民問題だ。「5月にサッカー・ワールドカップの予選が日本で開かれて、ミャンマー代表が来日しました。そのうちの1人が帰国を拒否して、日本で難民申請をしたのです」と永田町関係者は指摘した。

 GKピエ・リヤン・アウンは国歌斉唱時に3本の指を立てるポーズを取っていた。これはミャンマー国軍への抗議を示すサインになっているといい、このことは世界的なニュースになった。しかし、このままミャンマーに帰国すると命の保証がないということで、難民申請をしていたのだ。

 現在、同選手は6か月間の在留と就労が可能となる「特定活動」の適用が認められている。最近はJリーグ3部チームの練習にも参加した。

「要は同じことが今後も起きるかもしれないということで注目されているのです。ミャンマーに限ったことではないかもしれません。何らかの政治的事情で帰国したくない選手が難民申請をした時に国としてどう対応するか、検討しておく必要があります」(前出の関係者)

 東京五輪・パラリンピックでは新型コロナウイルスと暑さ対策が話題になっているが、ミャンマーで今何が起きているかを知るきっかけにしてもいいだろう。

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