【世界体操】費用は? 信頼度は? 「ビデオ判定」の素朴な疑問に迫る

 昨今は多くのスポーツで「ビデオ判定」を導入している。現在、開催中の体操世界選手権(北九州市立総合体育館)でも人工知能(AI)搭載の最新技術を駆使。審判の採点に不満があれば「インクワイアリー(問い合わせ)」を利用して見直しを要求できる。この制度を発動すると「お金」が発生するのだが、いったい誰が払うのか? また、映像の精度は信頼に足りるのか? そんな素朴な疑問に迫ってみた。

 体操が国際大会で導入しているビデオ判定は、14日放送のテレビ朝日系人気バラエティー番組「アメトーーク!」の企画「世界体操祭り」でも話題となった。このインクワイアリーは、技の難度を示すDスコア(演技価値点)に不満があった際に、審判長に問い合わせられる制度。美しさなどを表すEスコア(出来栄え点)は対象外だ。今大会では女子予選で平岩優奈(イーグル)、男子予選で日本のエース橋本大輝(順大)がインクワイアリーを要求。平岩は採点が見直され、橋本は認められなかった。

 再確認に使われる映像は大きく進化している。以前はインスタント・リプレー・カメラ・システム(IRCS)による確認だったが数年前から、富士通が開発したAI搭載の採点支援システムの映像を導入。複数台の装置から1秒間に200万点のレーザー光が照射され、人間の目では限界がある微妙な角度を正確に判定する。こんな高性能を前にすると、インクワイアリーが通らなくても選手は納得するしかない。


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