【岩村明憲・連載26】決戦直前!ナインに闘魂注入

【岩村明憲・連載26】決戦直前!ナインに闘魂注入
26-メジャー2年目はチーム初のワールドシリーズに進出した

岩村明憲 ガンガンいこう!(26)】チームが初のワールドシリーズ進出に向け、息詰まる戦いが続く中、プレーオフで印象的だった試合はホワイトソックスとの地区シリーズ第2戦です。

 1―2とリードされた5回一死一塁の場面で僕は相手左腕、バーリーのカットボールをとらえ、左中間スタンドに逆転2ランを放ちました。まずうれしかったのは、メジャー屈指の好捕手といわれ、そこまでリードで苦しめられていたA・J・ピアジンスキーから一発を打てたことにありました。

 さらには球場中に「アキ、アキ!」とすごいカーテンコールが湧き上がって…。あんな歓声は聞いたことがなかった。鳥肌が立ちました。

 勢いは続き、その後のレッドソックスとのア・リーグ優勝決定シリーズも初戦を落とした後に3連勝して、ワールドシリーズ進出に王手をかけました。このままいけるんじゃないかと思ったんですが、勝負はそんなに甘くありません。連敗し、3勝3敗で迎えた試合前ミーティングでは、こうナインに対して語りかけました。

「今日負けたら最後だけど、一つ言えるのは、この場にいられるのはオレたちだけだということ。A・ロッドやデレク・ジーター、トリー・ハンターなど、どんなにお金を稼いだ選手も、みんなこの舞台には出られない。指をくわえてテレビ観戦するしかないんだ。オレたちの今日の試合をみんなが見ている。だから、楽しもうぜ! そして暴れてやろうぜ!」

 逆王手をかけられ、相手の勢いもあり、自分も含めて余裕がなくなっているのは分かっていました。ただこの時期まで戦えることのありがたさを、少しでもみんなに感じてもらいたかった。結果として息を吹き返し、ワールドシリーズに駒を進めました。

 その後、ワールドシリーズではフィリーズに敗れましたが、ここまでリーグ最高4位だったチームが初の地区優勝、ワールドシリーズへ上り詰めた、その充実感で胸がいっぱいになりました。

 そこに至る過程には、声がけや堅実に一つひとつのプレーをこなすこと、ときには周囲と衝突するなど、様々な関門がありました。

 あの年は僕がやっていたモヒカンスタイルも話題になりましたね。最終的にはナインもまねするようになりましたが、それもまとめたつもりはなく自然とそうなっていました。

 逆に言えば、まとまる時はそんなものなのじゃないかと思いました。とにかく右も左も分からない僕を受け入れてくれたチームメートに感謝するとともに、最高峰の舞台でプレーできたことは幸せだったと思います。

 充実のシーズンを終えた翌年、また戦いの場が巡ってきました。

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