長期リハビリ中の巨人・杉内「引退考えるなんてナンセンス」「松坂と対戦したい」

長期リハビリ中の巨人・杉内「引退考えるなんてナンセンス」「松坂と対戦したい」
杉内俊哉
       

【俺は一軍で待ってるぜ(1)】一軍での活躍が待たれる選手たちを追跡取材する新企画「俺は待ってるぜ」がスタート。第1回は昨秋、球界では前例がほとんどない「右股関節形成術」という難手術に踏み切り、現在は長期リハビリ中の巨人・杉内俊哉投手(35)。気になる術後の経過、衝撃の大減俸の裏側、球界の恩師や同世代のライバルへの思い、そして思い描く栄光の復活ロードとは…。孤高の左腕が手術後初めて、自らの口で赤裸々な胸の内を明かした。

 ――昨年10月の手術から半年が過ぎた。まず現状から聞かせてほしい

 杉内:経過は良好と先生(執刀医)も言ってくれますし、トレーナーも体に触っている感じとか、走っている様子を見ると、良好だとは言ってくれています。まだ本当に良いのかどうか自分ではわかりませんけど、手術前に比べればランニングもできるし、普通に座れて歩くこともできているし、順調なのかなとは思っています。下半身に力も入っていますからね。

 ――当時は「前例のない大手術」という説明だった。実際には、どのような手術だったのか

 杉内:具体的には股関節の関節唇を縫ったり、骨を削ったり、軟骨をいじったり。大変だったのは、人よりも手術箇所が多かったということですね。一般の方なら手術をしても日常生活には支障ないでしょうが、僕の場合はマウンドから投げたり、走ったりするのが仕事。(執刀した)先生もギリギリのところまで攻めてくれたと思います。

 ――痛みや違和感は以前から抱えていたのか

 杉内:ひどくなったのは去年からです。途中からは、足も上がらなくなったし…。投げている姿も、コーチからすれば痛々しく映ったかもしれない。投げているときは気持ちが入っているから、見えない部分もあったとは思いますけど、一番は投げたあと。歩行や階段を上るときに足を引きずっていたのでね。

 ――手術を決断するにあたって、家族や周囲にはどう伝えたか

 杉内:野球しかできないしね。まだまだ投げられる自信があるし、股関節さえしっかり治ればね。だから手術はする、と。しないという選択はなかったですから。手術して、もっと長く野球人生を全うしたいという気持ちが強かったので。

 ――チーム内や球界の誰かに相談は

 杉内:特に相談はしていませんが、原さんには電話をしましたよ。「いい決断だ」と言っていただきました。王さんには手術後にお会いして食事をしました。手術したことはご存じでしたし、僕のことはいつも気に掛けてくださっている。なんとか王さんには「杉内が復活した」ということを、プレーで示さないといけないと思っています。

 ――その一方、球界史上最大減俸となる4億5000万円減の単年5000万円(推定)でサインした契約更改も衝撃的だった

 杉内:まあ、普通に考えたら、これだけの手術をして、今年もいつ投げられるかわからない状態だったのに、高い給料を払うのは僕が球団側でも考えますよ。それなのに残してくれましたからね。僕に期待してくれている部分も少しはあるのかなと感じたし、やってやろうという気持ちでしたよ。

 ――球団側としては、選手生命に関わる極めて難しい手術という認識があった。引退が頭をよぎったことはなかったか

 杉内:いやいや、そんな先のことは考えない。それを考えたら、もうおしまいですよ。僕の中では山本昌さん(50=評論家)や、三浦大輔さん(42=DeNA・投手兼任コーチ)たちが尊敬する投手なので。息長く野球をしたいし、あのとき手術して良かったと、45歳のときに思えればいい。引退のことを考えるなんて、ナンセンスですよ。その時点で成長は止まってしまいますし、まだまだ僕はできると思っていますから。楽観的なんです、僕は。適当な部分もあるけれど、それが逆に良い方向に行くときもあると思いますしね。

 ――復帰後も投球スタイルは変えない?

 杉内:僕の中では去年がひどすぎましたから。(復帰した際には)去年よりはいいパフォーマンスを見せられるんじゃないかと思っているし、願わくば、もっと以前のいい姿に戻れるんじゃないかと期待もしています。ここ数年は(患部を)かばいながら投げていた部分もあったんでね。

 ――くしくも、高校時代からライバル関係だった松坂大輔投手(35=ソフトバンク)も肩の手術から復活を目指している。手術前には松坂と再戦したいと話していた

 杉内:そういえば、彼はもう投げていますね。当然、今も対戦したいですよ。和田(毅投手=35、ソフトバンク)ともしたいなあ。ただ、僕がまだ土俵に立っていないですからね。彼らの存在は意識もしますし、刺激になりますが、それで焦ってまたケガしないように。まずは東京ドームから。相手はどこでもいいし、投手も誰でもいいので、またファンの前でヒーローインタビューをするというのが、ひとつの目標なんでね。

 ――では東京ドームへのステップをどう思い描いている?

 杉内:夏場には戻りたいですね。ダッシュはできているので、次はいつブルペンに入るとか、そういう段階。ただ、僕にはやることがいろいろあるので、3か月ぐらいは先を見てやるしかないですかね。でも、今年中には必ず投げたいなとは思っていますよ。

 ――巨人ファンだけでなく、復活を待ち望んでいるファンは大勢いる

 杉内:こういう僕を応援してくださっているファンもたくさんいますからね。もちろん、今大変な状況の九州にも。まずは野球ファンのため「杉内はまだ野球できるんだ」という姿をしっかりお見せしたいです。

☆すぎうち・としや=1980年10月30日生まれ。左投げ左打ち。福岡県大野城市出身。鹿児島実3年夏の甲子園1回戦で八戸工大一を相手にノーヒットノーランを達成。社会人の三菱重工長崎を経て2001年のドラフトで3位指名された福岡ダイエー(現ソフトバンク)に入団。05年には18勝で最多勝、最優秀防御率(2・11)のタイトルを獲得して球界を代表する左腕に。11年オフにFA権を行使して巨人入り。昨季は17試合に登板して6勝6敗、防御率3・95。今年がプロ15年目で通算142勝77敗、防御率2・95。

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