【ボートレースアカデミー】「抜き」と「温水パイプ」

舟券的中への近道 ボートレースアカデミー

【抜き】カタカナで「ヌキ」と表記すると一気に“いかがわしく”なるが、これはれっきとしたボートレースの決まり手の一つだ。

 最初のターンで勝敗の大勢が決するボートレースでは1周1マークの展開によって「逃げ」「まくり」「差し」「まくり差し」という4つの決まり手に分けられる。

 さらに先行艇がフライングや転覆で離脱した際に繰り上がり1着となる「恵まれ」、そしてもう一つが1マークを回った時点で後方にいた艇が1周2マーク以降で逆転1着になる「抜き」だ。文字通り「追い抜く」という言葉に由来している。

 他の決まり手に比べて出現頻度は低いが、昨年5月の津GⅠ「開設63周年記念」優勝戦で艇界史上最大級と言われる「抜き」が出た。

 1M、先行した地元・新田雄史は後続艇を突き放して独走態勢を築いていた。2番手・茅原悠紀とは3周目も6~7艇身の差。誰もが新田の優勝を疑わなかった。が、3周1Mでやや前を詰めた茅原は最終2Mで渾身の差しを入れて大逆転! もはや伝説となったレースは「抜き」という表現では生ぬるく「大どんでん返し」な優勝劇だった。

 ちなみに全国24レース場で最も「抜き」が多いのがボートレース江戸川。全国唯一の河川コースという難水面だけあって着順がめまぐるしく入れ替わる。同レース場の舟券購入時は最後まで気を“抜く”ことなかれ。

【温水パイプ】ドラマ好きは「ぬくみず」と読んでしまう? いやこれはボートレース上級者向けの専門用語。エンジン本体に取り付けられた黒く細いホース状の部品で「キャブレター」の凍結防止を目的として寒冷期に全レース場で装着が義務付けられている。

 冷えた状態の方が回転が上がってエンジンは噴く――。これはボートレースの基本事項だ。夏場より冬場の方がタイムも速くなり、スタートの行き足も良くなるため、必然的にフライングなどのスタート事故の可能性も高まってしまう。その防止策として温水パイプを装着し、キャブレターを温める役割があるのだ。

 日本モーターボート競走会によると「取り外しが5月以降の理由は、3~4月は急に冷え込む日もあるため。温水パイプが付いていると低速時(待機行動時)の安定性が増すため事故防止になります」とのことだ。

 温水パイプの着脱で足色やエンジン相場が変化することもある。SG7Vの太田和美は「個人的には温水パイプのあり、なしでそれほど差は感じない」と言うが、毒島誠はプロペラゲージのケースに温水パイプの有無を記している。場合によってはエース級エンジンが急に噴かなくなることもあるので要注意。ぜひ別表の「全国24レース場の温水パイプ取り外し状況」をご参考に!

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