
中日のドラフト1位ルーキー・小笠原慎之介投手(18=東海大相模)が、交流戦開幕の31日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でのプロ初登板初先発が濃厚となった。24日の一軍初昇格後、一度も登板のない新人左腕が大役を務めることについて、谷繁監督が「あるねー」と言えば、友利投手コーチも「(今の)投げている球を投げれば、ひと回りは抑えるでしょ」と話した。
相手はパ・リーグ首位を快走する超強力な鷹打線だが、あえてそこにぶつけることに意味があるという。「小笠原は昨夏の甲子園優勝投手でポテンシャルも高いし、やっぱりドラ1で持っている男にふさわしい舞台。初物だし、ソフトバンク打線が意外に手こずってピタリとハマるかもしれない。相手が強いチームであれば、あるほど闘志を燃やして結果を残す可能性は十分ある」とチーム関係者。「相手先発はバンデンハークとなりそうで、いきなり小笠原が投げ勝てば、それこそチームもイケイケドンドンになって勢いに乗れるはず」ともみている。
さらに別の関係者は「たとえボコボコに打たれたとしても、慎之介のメンタルなら大丈夫。オープン戦で(ヤクルト)バレンティンに特大のホームランを打たれたときも物おじしていなかった。今回、一番強いチームを知ることで勝っても負けてもこのデビュー戦を将来のいい糧にしてくれると思う」。小笠原は「全く何も聞いてない」と言いつつ「(体調は)万全です。先発でも中継ぎでもどっちでもいいですが、投げられたら、やっと一軍の舞台に立てるんで、思いっきりボールを投げる」と腕をぶしているが、どうなるか。