大和くん奇跡の生還生んだ体力と知力

 なぜ大和くんは廠舎にたどり着き、さほど衰弱せずにいられたのか?

 元自衛官で自衛隊を舞台にしたミステリー小説「深山の桜」の著がある作家の神家正成氏は「射撃訓練場などと違い、戦闘訓練を行う演習場は地べたさえあればよく廠舎内に重要なものは置いていない。普段無人で広大な敷地の管理に人員を割けないため、演習場には比較的入りやすいかもしれません。裏を返せば何もない所で、低体温症にならないようにマットを地面に敷いたり水の確保ができたことは評価できる」と言う。

 自衛隊員によると「夜になると、廠舎から遠くにホテルの明かりが見える」。昼間なら10キロを歩いた大和くんにとって歩けない距離ではなさそうだ。しかし、この1週間、雨天続きのうえ、冷え込んだため、無理に出歩かなかったことも幸いしたかもしれない。

 国立病院機構災害医療センターの小井土雄一救命救急センター長は「水があったのと雨風をしのぐことができたのは大きなポイント」と言い「個人差はあるものの7歳という年齢は、ぎりぎり皮膚やエネルギーの備蓄庫である筋肉、皮下脂肪など体が出来上がる時期だ」と指摘。食べ物がなくても水分があれば1週間程度の生存は可能とみられる。

 置き去り場所から動かないのがベストだったが、移動してしまった中では最善の行動を取っていたのだ。

 大和くんを知る保護者は「卓球で145回もラリーが続いて表彰されたこともあり、ずぬけた持久力がある。ダンスや野球、サッカーも得意で体力があり余っている感じ。また、できる子の答案の名前だけ消して自分の名前を書いて提出しちゃうような“ちゃっかり屋”だけど、思わぬ方法で高得点を取る発想力もある」と指摘。わんぱく少年ならではの体力と知恵が生存の大きなカギとなったのかもしれない。


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