
日本テレビの日曜夕方の長寿人気番組「笑点」6代目司会に春風亭昇太(56)が昇格して以降、大喜利のレギュラーメンバーの地方営業ギャラが高騰しているという。
今年で放送50周年を迎えた「笑点」。落語界では同番組の大喜利メンバーのレギュラーになれば、年収が億を超えるともいわれてきた。
「落語家は真打ちになっても、寄席だけのギャラでは食べていけない。バブル崩壊以降、タニマチもいなくなったから。奥さんに食わせてもらうか、副業をするしかない。『笑点』の大喜利メンバーは憧れ。収録そのものは月に2回で、司会だった歌丸のギャラが80万円、円楽さんなどメンバー6人は一律60万円といわれ、出演料としては一見、安いように思えますが、毎週出演することで全国区人気となり、地方での営業に跳ね返る。歌丸さんのギャラは最低150万円なんです」(寄席関係者)
メンバーではない真打ちの人気者といわれる落語家でも、地方での営業のギャラは10万~20万円といわれ、いかに「笑点」出演者がおいしいかがわかる。
「しかも、オファーは笑点メンバーに殺到する。歌丸さんは月に20回の営業をこなしていたといいますから、年収は軽~く1億円を超えてますよ」(前出の興行関係者)
個人だけではない。一門にもかかわる。
「一門に笑点メンバーがいるところは、ギャラも上がる。誰かを追い落として一門の落語家を『笑点』に入れたいと虎視眈々と狙ってますよ。だから一門を支える円楽さんは6代目司会に執着したのです」と番組関係者。
前出興行関係者によると「司会に決まった途端に昇太の地方の営業ギャラは50万円から2倍の最低100万円以上に跳ね上がったといわれてます。他のメンバーも今回のリニューアルの恩恵にあずかって、ギャラは高騰してますよ」。
水面下では、利権を巡る笑えない“派閥争い”が続いているようだ。