軍艦島に続いて廃虚が観光地化 「マヤカン」保存でマニアの反応は

 昨年、軍艦島(長崎県長崎市端島)がユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録されてから、全国で廃虚や産業遺産の有効活用が話題となっている。廃虚マニアの間で有名なあの“マヤカン”も観光地化されることになった。

 兵庫県神戸市の山中に廃虚マニアの「聖地」の一つとなっていた旧「摩耶観光ホテル」がある。マニアの間で「マヤカン」と呼ばれ、毎年、多くの人が足を運んでいた。同所は、8月末に保存されることが発表されると、遠くから見学できるように12月くらいから“一般公開”されることになった。廃虚が公的に観光目的で公開されるのは、軍艦島に続いて2例目となりそうだ。

 マヤカンの魅力は、アールヌーボー風の建築様式とその廃れ具合にあると言えるだろう。昭和初期の1929年ごろに「療養所ホテル」として建てられ、戦中は軍用の施設として稼働し、“軍艦ホテル”とも呼ばれた。戦後は、様々な変遷を経て「摩耶観光ホテル」や「摩耶学生センター」として営業。完全に廃虚となったのは、93年ごろのことだ。

 軍艦島のようなスケールや圧倒感はないが、廃虚マニアでなくとも、その様式美に引きつけられる人は多い。マニアにとっては、「一度は行ってみたいところ」となっていた。しかし、マニアの一部からは、今回の決定に関して残念がる声も聞かれている。

「あそこは、フォトジェニックな写真が撮れるので何度も何度も通いました。近年は、コスプレイヤーもカメラマンを連れて来ていましたね。由緒ある建物が保存されることはいいことだと思います。でも、軍艦島のような観光地にはなってほしくないですね」(ベテラン廃虚マニア)

 軍艦島と旧長崎刑務所、そして摩耶観光ホテルが「3大廃虚」と呼ばれる廃虚マニアの聖地だった。しかし、軍艦島は観光地化されてしまい、その魅力は半減。旧長崎刑務所は正門を除いて取り壊されてしまった。そしてマヤカンまでもが観光地化されるとあって、マニアは悲しんでいるようだ。

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