
虎ナインも“宇宙人化”!? オリックスからFA宣言した糸井嘉男外野手(35=顔写真)の獲得を目指している阪神。初交渉から2日が経過した13日、四藤球団社長は「今日の時点では何もない」と話したが、球団幹部、チーム関係者ら多くが入団を信じて疑わない。若虎選手には「糸井を見習え!」と意識改革を求める声まで出ている。
この日、今年の高知・安芸秋季キャンプ初の対外試合となった韓国LG戦を14―7と圧勝した若虎たち。今季、育成枠から台頭した原口が本塁打を含む3打数3安打3打点の活躍を見せれば、高山、板山の1年目コンビも糸井のFA加入を意識したかのように揃って本塁打で猛アピールだ。金本監督は「原口は打撃の力が(他の選手と)違うわ。対応力がある。しぶとい。将来的には4番も十分あるよ」「板山はもともとパンチ力がある。身体能力が高いし、試合慣れしていけば十分(活躍する)可能性はある」など成長著しい“鉄人チルドレン”の姿に目を細めた。
そんな中、若虎たちに、さらなる意識向上のため、糸井に負けない“宇宙人化指令”が出されている。「(今年のオリックスの)ある日の試合開始前のことなんだが、シートノックで糸井がいないと驚いていたら、一人だけ室内練習場にこもってプレーボールぎりぎりまで打ち込んでいた。確認したいことがあっての個人行動だろう。自分だけ、ここまで他の選手と違うことをするのは勇気がいる。だけど、そういうときほど結果を出すのが糸井。若い選手にはそういうところを見習ってほしい」(ある球団幹部)