浜松開誠館非常勤コーチの中村紀洋氏 保護者の信頼厚い指導力

浜松開誠館非常勤コーチの中村紀洋氏 保護者の信頼厚い指導力
中村氏(右)は試合後に教え子と握手
       

 近鉄、中日、DeNAなどで活躍した中村紀洋氏(43)が今年4月から非常勤コーチを務める浜松開誠館が9日、第99回全国高等学校野球選手権・静岡大会の1回戦で下田に8―1で7回コールド勝ち。6回に打者一巡で一挙6点を奪う猛攻を披露し、中村氏は「逆方向に力強い打球が打てるようになってきた。試合の中での対応力を見せてきている」と目を細めた。

“ノリ効果”がさっそく出た格好だ。毎週末、練習に参加する際には自身が現役時代に使用していた木製バットを持参し、選手たちを指導。佐野監督に「お前も木製バットで打ってみたらどうだ」と勧められて試合でも木製バットを使用する杉本幸矢内野手(3年)は、6回に猛打の起爆剤となる安打を放った。

 中村氏は選手ばかりでなく、保護者からの信頼も厚い。保護者の一人は「子供たちの目がキラキラしていましたね。中村さんは壮行会や歓迎会などにも毎回参加してくださり、保護者全員にあいさつして回って『お子さんは、ここをトレーニングしたほうがいいです』などとアドバイスをくれます。とても丁寧な方です」と話す。

 23年に及ぶ現役生活で日米通算2101安打、404本塁打と輝かしい成績を残してきた中村氏だが、指導時には難しい理論を振りかざすのではなく「高校生でも分かりやすいような言葉に動作を交えて解説してくれるそうです。子供たちの吸収も早い」(同)と、もっぱら。現役時代の“あくの強さ”は、すっかり影を潜めている。

 浜松開誠館は次戦で甲子園春夏通算9度出場の掛川西と対戦する。

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