巨人軍の猛牛・千葉茂の至言を清宮に伝えたい

巨人軍の猛牛・千葉茂の至言を清宮に伝えたい
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OB戦で笑顔を見せる猛牛・千葉茂

【越智正典 ネット裏】U―18W杯がいよいよ開幕する(9月1日~、カナダ・サンダーベイ)。清宮が第1戦から起用されるか、DH起用か、ベンチか、U―18監督、小枝守の作戦次第である。私は巨人軍の猛牛千葉茂(本紙評論家、故人)がよく言っていたのを思い出している。

 高校野球の話なのにプロ野球の昔話になるが、千葉の話には、いつも俳味があってたのしかった。例えば、千葉が1938年巨人軍同期入団のV9川上哲治に「棚からボタモチ二ツか」とON砲について問いかけると、川上が「棚ぐらいゆすったよ」と言って腹を抱えて笑ったのは有名な話である。

 千葉は言った。

「一塁手はおかあさん役さ。サード、ショート、セカンドが暴れ回ってゴロをつかむと、とんでもないヤンチャな球をほおってきよる。それを上手に始末して納めるのが母親なんだ」(50年代前半当時三塁手=宇野光雄、同遊撃手=平井三郎、同二塁手=千葉茂、同一塁手=川上哲治)。

 至言である。だから清宮はふだんから、近くにころがった球をひろいに行くのに歩いてはいけない。走ってひろいに行くといい“母親”になれる。

 また、プロ野球の昔話になるが、巨人、東映、中日の監督時代、「守備また攻撃なり」と烈々叫び続けていた華麗な勝負師水原茂は、勇退後の評論家時代、キャンプ取材後、最寄り駅前の食堂で次の列車を待つ間の小憩中に、テーブルの上に先客が置いて行ったのか、紙袋や短いヒモがあると、店の主人に「これ頂いていいですか」と聞いてからポケットに納めた。私は先人に聞く、35年の巨人軍第一回渡米遠征の苦闘を見る思いだった。ハネ立ちの転戦。何が起こるかわからない。細ヒモでも役に立つことがあると心掛けていたのだ。


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