
卓球のチェコ・オープン(22~27日、オロモウツ)の男子シングルスで14歳61日の史上最年少優勝を果たした張本智和(エリートアカデミー)が30日、都内の国立スポーツ科学センターで行われた日本スポーツ振興センター(JSC)の「有望アスリート海外強化支援」記者発表会に出席した。
このプロジェクトは2020年東京五輪での活躍や24年のパリ五輪での金メダルを狙うべく、有望なアスリートを選定し世界中の最高の強化環境に派遣し育成するもの。張本は昨年度にこの対象となる「ターゲットアスリート」に選定され、昨年12月の世界ジュニア選手権(南アフリカ・ケープタウン)ではシングルスで優勝するなど様々な成果を挙げてきた。
今回のワールドツアー決勝で張本は、6月の中国オープンで敗北を喫したティモ・ボル(36=ドイツ)に雪辱を果たしたが「あそこで負け方を知った。この大会につなげられて良かった」と、優勝を振り返った。
今後については「日本でやっていることが海外でもできている。これからも練習を重ねて金メダルを狙う」と、五輪を見据えた。
またこの日は今年度から対象となった伊藤美誠(16=スターツ)、早田ひな(17=福岡・希望が丘高)も出席。伊藤は張本に自身の持っていた最年少記録を更新されたが「どんどん抜かしていってほしい」と、後輩にエールを送った。早田も「いい刺激になる。自分たちも負けられない」と、さらなる活躍を誓った。