
甲子園の申し子が聖地で躍動した。中日の2年目左腕・小笠原慎之介投手(19)が3日の阪神戦(甲子園)に先発し、6回を99球、6安打2失点にまとめて今季4勝目(6敗)をマークした。
2年前の夏の甲子園V左腕・小笠原。東海大相模時代は2年の夏に甲子園出場を果たして以来、公式戦3勝負けなし(2015年の侍ジャパンU―18の壮行試合では大学日本代表に黒星)。プロでは昨季二軍で一度投げて勝っており、今回は一軍の聖地初登板でもきっちり勝ち星をつかんだ。
「今日はコントロールがあまりよくなかったですが、悪いなりに何とか踏ん張ることができたと思います」と安堵の表情を見せた小笠原に、友利投手コーチは「甲子園に来ると元気だね。夏の甲子園が好きみたい。まだ課題はあるけど、四球を連発したわけじゃないし、粘りがあった。今日は合格点がつけられる」と目を細めた。