伊調馨が憧れのレスリング王国・イラン武者修行へ出発

伊調馨が憧れのレスリング王国・イラン武者修行へ出発
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憧れのイランへ準備万端の伊調

 リオデジャネイロ五輪レスリング女子58キロ級で金メダルを獲得し、女子史上初の五輪4連覇を成し遂げた伊調馨(33=ALSOK)が5日未明、イランに向け出発した。同国レスリング協会の要請で、女子選手を指導する。人前で肌を露出することができないイスラム教の戒律のため、長らく行われてこなかったイラン女子の発展普及に一役買う伊調。憧れのレスリング王国への出発を前に、「ヒジャブ」姿の女王に心境を聞いた。

 最強女王に、レスリング王国が白羽の矢を立てた。イランでは戒律のため、長らく女性がレスリングをすることができなかった。しかし近年、格闘技に憧れる女性が道着着用のベルトレスリングなどをスタート。また、世界レスリング連合(UWW)が、イスラム女性用にスピードスケートのように全身を覆う特別シングレット(試合着)を考案した。ただし、組み合う競技で男性は女性を指導できないため、女性指導者を探す同国協会が伊調にオファー。女王は二つ返事で了承した。

「楽しみです。非常に光栄。レスラーとして生きてきた以上、イランは行かなきゃだめと思っていた。イラン選手と戦いたかったが、今までは不可能だった。その辺りは女性に生まれたことを悔やんだぐらいですから、願ってもないこと」と目を輝かせた。イランでレスリングは国技、トップ選手は英雄で大会の盛り上がりも世界屈指。憧れの国にレスラーとして行ける喜びでいっぱいだという。

 現地では、初心者レベルの女性約60人を指導する。指導者の勉強を始めている伊調にとっては、真剣勝負の場に他ならない。「みんなすごくやる気があるみたい。ゲーム感覚で動きの中から覚えてくれれば。まだ自分も指導経験が少なく探り探りですが、楽しむことを前提にしたい」と意気込んだ。現地では街中はもちろん、練習場に1人でも男性がいれば、長袖長ズボン、髪を覆うヒジャブ着用は必須。現地でイラン女性のように新型シングレットを着用する可能性もある。伊調も準備OK。現地到着後、すぐに着用できるようヒジャブ、長袖を手荷物に忍ばせた。

 8月の世界選手権(パリ)は、現地で観戦した。今後の去就は決めていないが、大いに刺激を受けた。「自分があの舞台にまた立ちたいまでではないが、レスリングをやりたくなった。学んだことを感じながら教えたり、自分の技術を上げていきたい。今は吸収の時期ですね」。イランでの武者修行で、さらにレスラーとして成長する。

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