2度目の引退 伊達公子「ため息事件」の真実

2度目の引退 伊達公子「ため息事件」の真実
伊達公子

 テニスのジャパン女子オープン2日目(12日、有明テニスの森公園)、今大会を最後に引退を表明している元世界4位の伊達公子(46=エステティックTBC)は世界ランク67位のアレクサンドラ・クルニッチ(24=セルビア)に0―6、0―6でストレート負けし、2度目の現役生活に幕を下ろした。勝負のため、徹底的に自分を貫いた勝負の鬼だが、それを象徴していたのが2013年に世間を騒がせた「ため息事件」。伊達の葛藤と事件の真相に迫った。

 挑戦の連続だった2度目の競技生活の終わりがついにやってきた。雨の影響で予定より1時間半近く遅れて始まった試合は1ゲームも取れず、奪ったポイントもわずか13。49分間のラストマッチを終えると、ネットを挟んでクルニッチと固く抱き合い、観客に何度も手を振った。「とうとう終わってしまいました。今は寂しい気持ちのほうが強いかな」と素直な思いを口にした。

 2008年、37歳で現役復帰を果たし世間をあっと言わせた。年齢や常識にとらわれず、コートで戦う姿は多くの人々の支持を受けた。一方で、勝負のために、自らを貫き通すその強烈な個性は時に波紋を広げた。象徴的だったのは、13年の東レ・パンパシフィック・オープンで起こった「ため息事件」だ。

 伊達のショットがミスとなるたびに、会場の女性たちが「はぁぁ」とため息をついた。これに激怒し「シャラップ!」「ため息ばっかり!」と絶叫。確かにため息を浴びて気持ち良いわけはなく、伊達に同情する声もあった。だが、チケットを買って見に来てくれたファンを叱ってしまった形になったのも事実だ。


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