最先端技術展示会で見つけた 見た目もリアルな時代逆行の電子書籍

最先端技術展示会で見つけた 見た目もリアルな時代逆行の電子書籍
リアル書籍にとことん近づけた電子書籍

 新しいモノ・技術が集結する「シーテック ジャパン 2017」(千葉・幕張メッセ、6日まで)が3日、開幕した。空中に立体映像を映し出す装置や、離れた場所に動きを伝えてさらに感触も感じ取れる「リアルハプティクス技術」搭載ロボットアームなど、最先端の技術がテンコ盛り。そんな中で、本紙が注目したのは「電子書籍」だ。

 いまさら感のあるアイテムだが「本の形をしている」という最大の強みを持つ。通常のタブレット型に対して、見た目から何からリアルなのだ。

「全巻一冊 北斗の拳」(2万8000円)は見開きに1枚ずつ電子ペーパーを設けた。読者は紙の漫画を読むのと同じ感覚で両手で持って本を読み進められる。ページ操作は手元のボタンを押すだけ。技術進歩の基本「軽く・薄く」から逆行して、A5判のコミックと全く同じ大きさと重さと手触りにこだわった。開発した「プログレス・テクノロジーズ」の取締役小西享氏は「電子書籍は進みすぎた。本を楽しみたい年代にはハードルが高い。アカウントの設定やWi―Fⅰの理解など、一部の層には追いつかない“壁”がある」と指摘。作家からも電子書籍を敬遠する声があった。

「『スラムダンク』の井上雄彦先生、『21世紀少年』の浦沢直樹先生、『はじめの一歩』の森川ジョージ先生は電子書籍NGで有名」(同)。理由はタブレットやスマホの画面が1枚だからだ。

 見開きの迫力ある表現もタブレットでは1ページずつブツ切りにされてしまう。紙の書籍と全く同じ読書を体験できる“新型”を提案したところ、「北斗の拳」の権利者も納得したという。今回は「北斗の拳(究極版)」全18巻分がこの1冊に収録されている。

 クラウドファンディングですでに約700部が予約済み。

「電子書籍登場から10年。市場規模は2000億円。紙の書籍は今でも1・5兆円ある。紙から離れない人に本とデジタルの間を埋めさせるのがコレ」(前同)

 出版社も良い反応を示しているという。いずれはダウンロード可能な仕様にすることも考えている。風雲児になりそうだ。

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