
<阪神2-1中日(5日)>中日・小笠原慎之介投手(19)が5日の阪神戦に先発し、7回2失点と好投したが、打線の援護に恵まれず8敗目を喫した。1点リードの6回に糸井に同点ソロを被弾。7回は連打と死球で満塁のピンチを招き、内野ゴロの間に勝ち越し点を許した。
被本塁打はリーグワーストの21。8月下旬から7試合連続で2失点以下と抜群の安定感を誇りながら、手痛い一発を浴びる悪癖が改善されない。2年目左腕は「粘り負けです…」と広報を通してコメントを出しただけで、試合後はショックありありで報道陣の問いかけにも無言を貫いた。
そんな小笠原のために中日内では、3日の日本ハム戦でプロ初登板初先発し、3回途中6失点KOでプロの洗礼を浴びたオリックスの右腕・吉田凌(20)の来季活躍を期待する声が出ている。小笠原と吉田凌は東海大相模の左右の二枚看板として高3夏の甲子園で全国制覇。ライバルとして高校3年間、切磋琢磨し、それぞれの成長につなげた。中日関係者は「小笠原は大の負けず嫌いだからね。同級生だった吉田が来年、勝ちまくったら、それに絶対に負けられないと、さらに必死こいて勝ちまくるような投球をするはず。小笠原の負けん気を引き出すためにも、とにかく吉田に勝ってほしい」という。
8日に20歳の誕生日を控えた10代最後のマウンドで悔しい黒星、今季は5勝に終わった小笠原。来季の白星量産はライバル・吉田凌の成績にかかっている!?