
日本ハムからドラフト1位指名された清宮幸太郎内野手(18=早実)が16日、都内で入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で入団に合意した。球団の高卒選手ではダルビッシュ、中田、大谷以来の最高条件となったが、ポジションがかぶる中田翔内野手(28)との関係はどうなるのか。当の清宮はかなり気にかけているようだが…。
高校通算111本塁打の超高校級スラッガーも、さすがに緊張していたのか。仮契約を終えて臨んだ記者会見では「自分がどれくらいの選手なのかというのはよく分からないんですが、それでもドラフト1位で指名していただいた。すごくありがたいと思います」。父・克幸さん、母・幸世さんが見守る中、両親への感謝のメッセージを求められると「いや…ないです」と困った表情を見せた。
それでも「球団からは野球人としてだけでなく、社会人として世の中に貢献できる人間になってほしいという力強い言葉をいただいた。自分もプロを志した時に、人としてみんなに目指してもらえる人間になりたいと言っていたので、その言葉はすごく心に響きました」と、堂々とした口調で話した。
そんな清宮には1年目からの活躍が期待されているが、一方で気になるのが先日、FA宣言をせずに残留することが決まった主砲・中田との関係だ。
中田は清宮について「球界の宝だしサポートしていきたい」と語っているものの、ポジションは同じ一塁手。チームが清宮を一塁で使うつもりならば、中田はDHということになる。中田は「一塁手でかぶっている。あれだけ有名な選手だし、ちょっと必死にならないといけない」とも語っており、そんな状況下で来季、実力ではなく「清宮育成」を優先させた起用が続けばどうなるか…。