清宮サイドでは「優等生タイプの清宮の周りには、これまで中田のようなタイプがいなかった。上下関係が緩い早実からプロへ進んで、どう接すればいいのか分からない不安が大きいのでは…」と、微妙な関係となりそうな中田との「接し方」を心配する声が上がっている。
実際、この日の清宮は「中田はどんな存在か」「負けたくない部分は」と問われ「中田さんはやはりWBCやプレミア12とか、代表での勝負強さが印象に残っています。その辺の心の持ちようだったりは尊敬しています。負けたくない部分は…難しいですね。まだまだひとつも勝ってる部分はないんですけど、飛距離だったりホームランの数だったりは負けないようにしたいなと思います」と、失礼のないよう慎重に言葉を選びながら語っていた。
とはいえ、こわもてに見えて繊細な神経の持ち主でもある中田は、面倒見がよく後輩からは「大将」と慕われている。ノルマをクリアした若手に対して毎年、自腹で「中田賞」なるご褒美を出すことはもちろん、若手が話しかけやすいよう相手の性格によって硬軟織り交ぜた会話の引き出しを持っている。
むしろ過剰に心配しすぎて距離を置こうとすると…。まあ、こうした不安も社会人になるにはつきものということか。